save animal life 小さな命を救いたい

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タイ編 初日

2002年1月2日。

年の幕開けとともに、友人と2人で「バンコク」に降り立った。

そもそも、前年の暮れに2人とも失恋をしてしまい、半分やけくそで
「チャオプラヤ川に失恋の想いを流してこよう!」と思い立ち
失恋した勢いも重なって、実行になった旅行だったのだ。

傷心の2人を、タイ・バンコクは暖かくも厳しく受け入れてくれた。

空港で、宿屋の迎えを待つこと数十分。異国の地で、少々の不安を抱きながら
待っていた私たちをタイ人のその男性はあどけない笑顔で迎えてくれた。
そしてフィリピン人の自称「ミュージシャン」というグループも
同乗し、一行はホテルに向かったのだった。

車内で、フィリピン人達は陽気に話し掛けてくる。なんと気さくな人たちであろうか。少々緊張の糸がゆるむ。
どうやら、本当にミュージシャンであるようで
いろんな話を彼らは聞かせてくれた。
宿についてからも、ラウンジに集まって、たわいもない話をした。
旅の出だしは何とも好調。雰囲気に酔いながら、タイでの最初の一夜を過ごした。

ドミトリーという私たちの部屋は、いわゆる「相部屋」のこと。
しかし、その日そのホテルに泊まっている女性人は
どうやら私たちだけだったようで「ドミトリー」は
貸しきり状態だった。

早速、シャワーを浴びようとシャワー室に出かけて
たまげた!!!
シャワー室には、な・な・な・なんと「イモリ」が壁にはりついてる!
それも一匹ではない!多数のイモリ出現に、まだ(?)デリケートだった
私たちは恐れをなし、その晩はシャワーを浴びることを断念したのだった。

旅に対する一抹の不安を抱きながらも、その晩はぐっすりと眠りにおちた。

ネクスト



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